村は、時期ごとにいろんなフルーツが実っています。
家に必ずあると言ってもいいほど、ココナッツ。
天然ポカリ的なキングココナッツ。
20種類ほどあると言われるバナナ。
ライチのようにジューシーなランブタン。
鈴なりになっているマンゴー。
思っていたより実が硬かったグアバ。
雑草のように葉が出ていると思っていたらパイナップル。
木が高くなりすぎて熟れると鳥たちに先取りされてしまうパパイヤ。
ストローハットのようなかわいい形をしたジャンブ。
現地の女性が美容に良いと言っているがよくわからないベリ。
子どもの手のひらサイズから顔サイズまで種類豊富なドダンなどのオレンジ。
苦いのか渋いのかなんとも言えなかったナンナン。
カレーの具にも使用されるジャックフルーツ。
シークワーサーのようなデヒ。
もうすぐマンゴスチン。
家にあるものは、おすそわけ。
道端にあるものは、早いもの勝ち。
ありがたく、村でフルーツを購入したことがありません。
とにかく良いのは、『無農薬』であることです。
村での地産地消なフルーツには一切農薬を使っていません。
虫や動物たちもたくさんつまみ食い…『無農薬』だからこそ日本にいる時よりも安心して食べることができているような気がします。
夏みかんのように甘酸っぱく、皮も分厚いドダンで挑んでみました。
さらに砂糖と一緒に煮詰めて、とろみがつくまでコトコト1時間…
見た目はいい感じなんだけど…(ブラウンシュガーを使用しているため、どうなっても茶色)
見た目はいい感じなんだけど…(ブラウンシュガーを使用しているため、どうなっても茶色)
無農薬だし、もったいないから全て入れて作ってみようー!という私の考えは甘く…考えとは裏腹にジャムは甘くならず、白いワタのおかげで苦くなりました。
通常は白いワタ部分は苦味成分が強く使用せず、外の皮のみを削るように切り取って実とともにジャムを作り、その皮も厚ければ一晩ほど水に浸して数回水を入れ替えておかなければいけないもの…かなりぶっ飛ばして作ってしまいました。
アンマーはびっくりしすぎて『苦いも苦い!めちゃくちゃ苦い!』と大爆笑。
ナンギ(妹)サディーパは一緒に作ったということもあり『苦くても食べれる!』と優しいなぐさめフォローをしつつも大爆笑。
わたしも笑いが止まらず、3人で大爆笑。
こんなに笑えるほど料理を失敗したのは、小学生の頃に初めてインスタントラーメンを作った以来の大失敗(笑)
失敗した自分にも爆笑。
苦すぎるジャムにも爆笑。
2人に日本語で『失敗した!』って何て言うの?と聞かれて、『සිප්පයි සිත しっぱいした!』を教えたら、また爆笑しながら『සිප්පයි සිත しっぱいした!』を連呼してさらに大爆笑(笑)
わたしは逃げるように、そのジャムを置いて遊びに行ってしまいました。
帰宅後、ジャムの姿が見当たらず…どこにあるのかアンマーに聞いてみると、
『සිප්පයි සිත වීසි කලා“しっぱいした”捨てた!』と笑いながら言われました。
『සිප්පයි සිත しっぱいした!』という言葉はしっかり覚えていたアンマー、しかも言うの気に入ってる。
結局、虫たちのエサになってしまいました。
食べ物の無駄遣いに反省。
と、反省しているのも束の間…ナンギにリベンジしようと、次はシークワーサーのような酸っぱくジューシーなデヒを用意されていました。
ちなみにこれ、おばあちゃんの家にある木からおすそわけしてきてもらったそうです。
第2戦『デヒ』
◎レシピ◎
・デヒ 8個
・砂糖(今回ブラウンシュガー使用) ティーカップ2/3杯分
・水 適量
◎レシピ◎
・デヒ 8個
・砂糖(今回ブラウンシュガー使用) ティーカップ2/3杯分
・水 適量
沸騰後、砂糖を入れて中火で煮詰める。
40分程、ゆっくりかき回しながら弱火で煮詰め続ける。
とろみが出てきたら火を止め、粗熱を取る。
完成後、早々に味見!ビスケットにジャムをのせて、ついでにティータイム。
これは絶賛の評価を頂き、思わず…
ホッ。
第2戦は『සිප්පයි සිත しっぱいした!』はせずにすみました。2戦にて1勝1敗。
これだけ村にフルーツがあふれているんだし、コストをかけすぎずもっと美味しい食べ方もあるはず!これ、何か活動にも繋がらないかなーと…漠然としすぎているけど夢は広がります。
食の探求は続きます。
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